若干加筆していますが、タメになる記事なのでほぼそのまま引用しています。
さて、今回のテーマは
Contents
肥満と資本主義です
2017年10月米国のビジネス誌「フォーブス」に衝撃的な記事が掲載されていました。
米国の肥満率が過去最悪を更新、標準派が少数派。
「米国人口の約70%が過体重に分類」との事です。
現代の米国は肥満人口の増加で心疾患・糖尿病・脳梗塞等、次々と肥満が原因の病気に襲われており、政府が頭を抱えています。
それなのに米国の肥満問題は一向に解決する気配がありません。米国は超肥満国家ですが、それを凌ぐ肥満国家があります。
それはお隣メキシコです。
メキシコも年々肥満人口が膨れ上がり、遂には世界最大の肥満国家となってしまいました。
というよりも世界規模で肥満人口が増加傾向にあるようで、医学誌「N Engl J Med」によると「今や全人口のうち、約22億人が肥満と化している」と掲載されていました。
肥満の原因は経済成長により各国が豊かになった事もありますが、多くの人は「肥満は自分の努力不足や意思が弱いから」と思う傾向があります。
ですが本当にそれだけでしょうか?私が思うに世界規模の肥満人口の増加は経済成長や自己管理動向の域を超えているように感じます。
実際、急激に肥満人口が増え始めたのが1980年代からでした。
そしてその原因は大きく分けて2つあります。それはファストフード店の増加と貧富の差の拡大です。
今回はファストフード店の増加に焦点を当てて肥満問題を述べたいと思います。
まずファストフードとはジャンクフードの事ですが、脂肪と油がたっぷりの高カロリー食に飲み物は砂糖たっぷりの炭酸飲料です。
80年代から米国でファストフード店が増加し、米国人がこれを日常的に食べるようになりました。
その結果、ファストフードが米国の食文化の象徴するものとなり、大統領でさえ普通の食事よりもジャンクフードを好んで食べるようになりました。
ここからが本題ですが、私たちが飲食店の経営者だったとして、お客様は太っていた方がいいでしょうか?痩せている方がいいでしょうか?
どちらがビジネスにとって有利でしょうか?もちろん太った顧客の方が有利です。太った顧客は大量に消費するのでキングサイズがバカ売れします。
一方、痩せた顧客は大して消費しないので、ビジネスとしての旨みがありません。
この傾向は食品メーカー・お菓子メーカー・スーパーマーケット全てに言える事で、皆太った顧客を歓迎しています。つまり資本主義の世の中では、消費者が痩せているよりも太っていた方が好都合なのです。
この流れを汲んで、世界で最も資本主義が進んだ国はどこでしょうか?米国ですね。だから米国は超肥満国家なのです。

画像はまるまるさんより引用しています。
米国式食文化になれると大抵の人は太り出します。これは米国文が悪いというよりも、米国のグローバル企業がターゲットを研究し尽くし、巧みな広告宣伝によって、消費するよう誘導した結果です。
現在、米国のグローバル企業は雪崩を打つように世界に飛び出して、ファストフードを普及させました。ファストフードは子供をターゲットに絞っている事が多いです。
これは子供の頃からジャンクフードに慣らして、大人になっても味を忘れなくするためですね。
こうして世界的にジャンクフードが消費されれば肥満人口が増加して、食費にかけるお金が増えるので、食品業界全般が潤います。
勢国のお隣メキシコは最も米国の食文化に馴染んでいるため、世界一の肥満国家になってしまいました。
世界展開しているファストフード店の理想は全人類の肥満化であることはあまり知られていません。
さらに、資本主義の権化である米国は抜かりがありません。
太った人の多くは適正体重に戻る事を望む事も分かっています。
そこで待ち受けているのがダイエット業界やサプリメント業界、医薬品業界、スポーツ洋品店等です。
これらの業界の顧客は太っている人や不健康な人が対象ですので、食品業界も潤います。
一方で米国政府は医療費削減のために国民痩せてもらう事を望んでいます。
ですが資本主義の論理は逆で、国民は太っている程よいのです。
米国では政府よりも資本主義の方が圧倒的に強いので、今後もこの流れは変わらないでしょう。
以上の事から肥満は健康管理の問題以外にも、企業が儲けのために意図的に仕掛けている側面もあるというお話でした。
ここで注意していただきたいのですが、企業はあくまで利潤を追求しているだけという事です。
資本主義の世界で利益を拡大する行為は至極当然であり、肥満化もその結果で悪意はありません。
それに私達には、選択する権利があるので、何を購入するかは私達の判断に委ねられています。
ファストフードは手軽で安くて美味しいですが、適正体重や体験を維持するのであれば、過度な来店や摂取は控えた方が良さそうですね。
The following two tabs change content below.

ふかいあつし
1986年、長野県生まれ。田舎ののんびりした空気でスクスク育つ。大学時代は憧れで都会の愛知県に行って一人暮らしをするもコミュニケーションが出来ずに孤立を味わうことになる。卒業後は、家業の新聞屋にて就職。2年後に会社の過去の清算をすることを機に、幸せとは何かを考え始める。目指すは自分の真理を多くの人に伝えられるようになること。

最新記事 by ふかいあつし (全て見る)
-
インチキたるもの本物を知らずして語れない - 2020年3月21日
-
荒れる新時代に備えよう!新しい情報の取り方 - 2020年1月21日
-
常に変わっているのは変わりたいから - 2020年1月19日